ニコンボディの増殖(ニコンEM買っちゃいました) [カメラのこと]
故障したデジカメの修理代金を工面するのもそっちのけでくだらない衝動買いに走ってしまいました。
常々不思議に思うこととして、中古品というのはそれ一点しかないので見つけたときが即買いが基本ですが、何故か懐が寒い(これは慢性的ですが)時に限って次から次と出物が現れて頭痛の度合いが激しさを増します。
これが時折小金のあるときだとタマはさっぱり現れず、見つかったと思えばやる気があるのかと頭を小突いてやりたいような強気のプライスがついているのは一体何故でしょうかね。
昨年あたりから恐る恐る足を踏み入れたニコン一眼レフの世界ですが、かねがね50mm F1.4を物色していましたがなかなか出物に当たらない。望遠系は2本ばかりそろえてトレーニング中ですがやはり50mmははずせない。そういえば広角レンズも一本持っておきたい・・・等々、金はないのに物欲だけはとどまるところを知らないのですが、先日地元にあるキタムラに FM2ボディとAI-S24mm F2.8というセットが4万5千円で売られていたのでした。
24mmという焦点距離に魅力はあるものの、ロクにレンズラインナップもそろっていないうちにボディばかり増えるのもどうかと逡巡してみる。そんな予算があるのならレンズ購入の足しにするべきか、ですとかね。
しかし私の物欲というのは余程始末が悪くできているらしく、現在所有のF3,疑問の余地なく頑健なあのボディがあってなおかつ、フルメカニカルでちょっと小ぶりなFM2のボディにもついつい惹かれるものがあります。
『どうせ後から欲しくなってバタバタするのだから、見つけたときが買い時だあっ!いけーっ!」と、ない金をはたいて翌日キタムラに駆け込むと、既にショーウィンドウにFM2の姿はありませんでした。6月にフィルムカメラの生産機種を2機種に絞ってしまい、FM-3Aの販売も打ち切られてからというものFMシリーズの中古相場はすっかり高値安定で、中古品はべらぼうに足が速くなり、陳列した翌日には売れてしまうことも珍しくないようで、出物が見つかりにくくなりました。
まあ、ないならないで当初の計画に戻ってじっくり50mmを探すだけなので、あれこれとオークションページを眺めていると、ついついニコンEM 50mmセットというのに出くわしてしまいました。出品価格は安かったのでレンズは暗めでもダメ元で落札し、現物が届いてみたら何と希望通りのF1.4。おまけに出品者の方は殆ど使っていなかったらしく、中古品にありがちな露出計の故障もなく完動品でほんとにラッキーでした。
レンズ一本分の落札価格で、望外に入手できたEMですが、現物を手に取ってみると何ともキュートでさすがにジウジアーロのデザインセンスには感服しますです。
問題は50mm F1.4はF3用に回してしまうことになるので、ここでまたまたレンズ探しをしなければならなさそうなこと。マウントは共通なので勿論使う分には問題ないですが、EMのコンパクトボディにニコンのくそ真面目さの象徴みたいな大艦巨砲主義的な50mmはどうにもたたずまいの調和がとれないのです。
考え事は後にして、本日はひとしきりからシャッターを切って床につきますが、またまたレンズ探しは続くし、胸くその悪いデジカメの修理代は工面しなければならないしで悩みは尽きません。めくるめく耐乏生活がエンドレスで続きます。
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