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Frenzy/Scramin' Jay Hawkins(フレンジー/スクリーミン・ジェイ・ホーキンス) [音楽のこと(レビュー紛いの文章)]

 CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)というバンドが好きで、今でも時々聴くことがある。曲の善し悪し以前に私はジョン・フォガティの声が好きで、生理的に何となく馴染みがよい。

 話は飛んで後年、「ストレンジャー・ザン・パラダイス(Stranger than Paradise)」という映画を見ていたらストーリーのところどころに何かしら聞き覚えのあるメロディーが聞こえてきた。

 I put a spell on youというのがそのタイトルらしかった。映画を見終わる頃になってそれがCCRのレパートリーだったことを思い出したが、どうも聴き馴染みのある同曲とは違う。何ともケレン味たっぷりで、仰々しく、おどろおどろしく、痙攣的な絶叫でありながら滑稽でもある変な歌いっぷりが妙に印象深かった。エンドロールを見ると別の人の曲であって、じつはこちらが本家であるということを知った。

 歌手になる前はプロボクサーだったらしい。アラスカ州ヘビー級チャンピオンだったのだそうだ。黒人でアラスカ在住・・・。
  

フレンジー

フレンジー

  • アーティスト: スクリーミン・ジェイ・ホーキンス
  • 出版社/メーカー: ブルース・インターアクションズ
  • 発売日: 2000/06/10
  • メディア: CD

 百万言を費やすよりも一度聴くべき音楽だと思うが、わざわざ自腹を切ってまで購入すべきかどうかと言えば余り強くはお奨めできない。ある意味、黒人音楽の極北と言えなくもない。私は買ったが。

 何と言ってもLittle Damonnを聴いて頂きたい。これを聴いて笑い出さないような人は音楽など聴かなくてもよい。

 私は映画に挿入されていた変な歌いっぷりが聴きたくて買ったが、数年して盤にエラーが発生して最後の数曲が今は聴けない状態にある。ディジタルデータとは何でもそうだが、一度壊れてしまうと復元のしようがない、儚いものだ。
 買い直そうと思ったら今やとんでもないプレミアがついているようで、少々癪に触るのである。

 デビュー間もない頃、タモリは4カ国語麻雀を売り物の芸としていたが、本作のHong Kongがヒントになっていたのかもしれないと私は密かに想像している。

 この人は他にも、排泄時の息む様子をそのまま歌詞にした「便秘のブルース」というケツ作があるが、同曲の納められているコンピレーションは現在廃盤のようだ。

 


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