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ライカ拝借 その2 [カメラのこと]

 拝借したライカを恐る恐るいじる。
自分がカメラをいじりだした頃にはライカがどういうものかを知らなかったし、その値を知ってからでもまさか後々自分がそれを触るようになるとは思えなかった。

 私が最初に手にした一眼レフがペンタックスのMXだった。一張羅のレンズが50mm F1.7のMレンズで、これは今でも愛用している。
 レンジファインダーという形式は一眼レフよりも格下の安手なカメラのことだという刷り込みが私にはあった。それは日本のカメラメーカーの販売戦略であって、一眼レフのボディを中心としたシステムを市場に定着させたい考えの現れなのだと気づいたのはかなり後になってからだ。
 今になってウェッツラーで製造されていた頃のライカボディを手に取ってみると日本のカメラメーカーが何故そのような方向性で市場形成を計っていったのかがよく分かる。
 モノの出来に於いて国産機はライカの足元にも及ばない。材質といい工作精度といい桁違いの差である。はっきり言ってレンジファインダーという同じ土俵では勝負にならないから別のカテゴリーである一眼レフを発展させざるを得なかったのだ。

 ある時期から私の常用レンズは35mmである機会が増えだした。どうも私の画角、私の間合いは40mm近辺であるらしい。これは子供のことからイタズラし始めたカメラがコンパクトカメラばかりだったせいでなされた刷り込みだろう。
 広角系のレンズを常用し始めると一眼レフというボディ形式には段々懐疑的になってくる。重いし動作音はうるさいしシャッター動作時に画像は消えるしでスナップショットにはとても向いていると思えない。
 しかしだからといって気の利いたレンジファインダーが一体どれだけあるかと言えば大変心許ない。一生もののボディを探すとなればライカに行き着くのが必然と言えば確かにそうだと今は思う。
IMGP1165.jpgM2-RとM5の揃い踏みの図である。

 持ち主様がつくづく羨ましい。私の心中には物欲が沸々とわき上がってくるのだった。またしても私はものの見事に焚きつけられたようだ。問題は私の懐具合で当然ながらライカは決して安くない。自分のお寒い経済状態を鑑みて何とか暴走にブレーキをかける程度には、まだ私の理性は働いている。まあ、こうしてあれこれ思案している時間が楽しくもあるわけで。


 

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