The Damend/地獄に堕ちた勇者ども [映画のこと(レビュー紛いの文章)]
我が家のDVDプレーヤーは壊れたままだ。買った値段も値段なので修繕して使おうという気にもなれずにいる。目下私は、今更ながらHDDのくっついたDVDプレーヤを買おうかと思案中なのである。
そういうわけで連休中の習慣としてちょっと気合いの入った映画を見るのだが今年はもっぱら手持ちのLDばかりとなる。ライブラリーと言えるほどのボリュームではないがLDは幾らかまとまった手持ちがある。一渡り眺めてみると結構重苦しい内容のものが多い。若い頃にはそういうものを立て続けに見ていられるだけの体力があったということになるのだろうか。
見終わって疲れるという意味で私にとっての最右翼はルキノ・ヴィスコンティが監督した映画がそれに該当する。疲れるのだがある時無性に見たくなるのもまた事実なのだが。本日は夕食後の演目としてこんなのを引っ張り出してみた。
見返すのはもう何度目になるのだろうか。見終わって疲れるヴィスコンティの映画の中でも本作はとびきり疲労感が凄い。腐敗と死をぎゅうぎゅう詰めにして醗酵させたような映画だ。 ラストのおぞましさは何度見てもゾクッとさせられる。物凄い嫌悪感があるのだがそれでも時間が経つと何故か再び見たくなる。
自分の母親とセックスした後毒殺するなんていう主人公の設定は疲労感を予感させるには十分だろう。
色々な意味で重い。湧きだしてくるイメージがありすぎてここでもうまくまとまらない。見ている間の充実感は物凄いのだが今の私は余りにも疲れていて何かこの映画について書こうという気力が本日は失せているのでさっさと寝床に潜り込むことを決め込む。そう言えば以前からだが、この映画を見た後は必ず何か、毒々しい悪夢を見ることになるのが私の習慣だった。いっそ見なければ良かったと幾らか後悔しながらも学習能力や記憶力の欠如した私は同じ映画を見返して同じような悪夢も繰り返し見る。
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