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It Never Rains in Southern California/Albert Hammond(カリフォルニアの青い空/アルバート・ハモンド) [音楽のこと(レビュー紛いの文章)]

 You Tubeからの貼り付けを練習する意味で前回に続いて懐メロシリーズというわけです。
私が小学校の終わり頃に結構ヒットした曲。当然英語はさっぱり理解できなかったのにどういう訳かすんなり聴き馴染めた。



 当時は他にも幾つかスマッシュヒットみたいな曲もあったが2008年の現在となってはこれ一曲で名前を残していると言っていいだろう。尤も、たった一曲だけとはいえ40年近く経っても世界中のあちこちで歌われる流行歌をものにした人というのはやはりこの業界としては報われたタレントと言っていい部類だと思う。

 私にとっては10代の初め、反抗期幕開けの心象風景とかなりの部分で重なっているので色々と思い出深い。
歌詞の内容を詳しく知りたくて和訳に挑戦する身の程知らずな試みは当然ながら簡単に挫折した。およそ20年位前だっただろうか。
挫折を唄った歌らしいことは拙劣極まりない私の英語力でも何とか把握できたがディティールがわかったのはネットに接するようになってからだった。

 昔のヒットポップスが気になる方にとっては大変有り難いサイト
http://www.eigo21.com/03/pops/00.htm

訳詞はこうです。
http://www.eigo21.com/03/pops/itneverrains.htm

 この歌詞には物語性があって、成功を目指してどこか遠いところからカリフォルニアに出てきたものの結局芽が出ず、食い詰めて寄る辺のない生活を送る誰かさんが偶然誰か故郷の知人と会ってしまい、どうか故郷の肉親達には今の自分の窮状を伏せておいてくれと頼み込む様子を唄っている。
 これは実際に、アルバート・ハモンド自身が売れないシンガーだった頃にロンドンで体験した一場面を職業は俳優(と思われる)、場所はカリフォルニアに置き換えた歌なのだそうだ。

さびの部分(上記HPから引用はじめ)
Seems it never rains in southern California
Seems I've often heard that kind of talk before
It never rains in California,
But, girl, don't they warn ya
It pours, man, it pours
南カリフォルニアでは雨が降らない。
以前そんな話を聞いたことがある気がする。
南カリフォルニアでは雨が降らない。
でも, ねえ君, 注意しなくちゃね
降ったら土砂降り そうさ 土砂降りなんだ。
(引用終わり)

ここでの土砂降りとは夢破れて困窮を極めている自分を表している。雨が降らない、陽気な、楽しいところ、垢抜けていて暮らしやすい所と一般的には思われがちなカリフォルニアではあるけれど自分のような存在だってここにはあるんだ。土砂降りが知られていないように自分のような存在も世間の人たちにとっては意識の中にはないんだよ、と唄っているわけだ。

 本人の体験に根ざしているからこの歌はこうして生命力を保ち続けているのだろうかと考えてみた。こうして訳詞に接してみると私自身の心象風景とも随分重なる気がしたのはあながち見当違いの思いこみでもなかったことになる。言葉の壁を越えてハートに届く心情が歌で伝わるちょっとしたマジックはやはりあるようで、私は自分の少年期を懐かしく思い出しながら2008年最近、この歌を聴き直した。歳をとったんだなあ・・・と、一人ごちるわけであります。
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