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新聞の購読 [身辺雑記]

 ここ数年、新聞購読はしていなかった。テレビはどこの局も概ねつまらないが新聞もほぼ同様だと思っている。物事を規定化したがる性分なので法則性のようなものを思案してみると、情報なり報道は安価なものほどロクなものがないと見ている。勿論、高価であればいいとは言わないが。

 直接的に支払う代価とそれによって与えられる情報という関係でいくと最低はいうまでもなく民放テレビ局だ。何しろタダなのだから内容など期待する方がお門違いだと考えている。あれは報道ではない。広告である。次がNHK,公共放送に対して受信料を払うことに私は異存はない。内容については多いに注文があるが、年間2300万円以上の収入を享受しておきながら勤務中にのうのうと居眠りを決め込む不届きな国家公務員の生態を全国に中継放送する姿勢は屈折して遠慮がちではあるがある種諫言として幾らかは評価してあげたい。

 実体のあるメディアとしての新聞には今までも価値や魅力を感じたことはない。新聞に書かれている内容はかなりの部分、ネット上でも得られる話だと思っている。私は未だにお人好しの部分が抜けきらないらしく、時折勧誘員と遊んであげる代価として断続的に新聞購読をすることがある。丸刈りにひげ面の凄味を効かせた父さんが「俺も暖かい飯が食いたいからよう、頼むわ、なあ」とか、いかにも折り目正しいビジネスマン風とかいろんな人種や流儀があるものだと毎度思う。

 以前は産経新聞を購読していたことがある。今回は一年契約で朝日新聞である。購読開始のノベルティは二ヶ月間無料購読と洗剤セットを二つ。ゆうパックの何か食品ギフトと結構太っ腹である。どういう見地に立ってのオピニオンであるかなどというのは私にとって実はどうでも良いことで、口八丁手八丁の勧誘演技の鑑賞と加入時のおまけを比較するのがちょっとしたイベントみたいなものだと考えている。紙面の内容はともかく、前述したように朝日新聞は結構気前が良い。読売や毎日よりも確実に良い。産経や日経は何にもくれなかったので論外。記事の内容は私にとって各紙どれも同列に価値がない。但し、こうしてブログなどを書き殴っている者からすると作文の技術そのものはさすがにプロだけあって見事だと思う。これも各紙同列だが読売、朝日、毎日が頭一つリードの先頭集団だろうか。

 このように、私は新聞読者としてはかなり不真面目でいい加減な奴だ。目下、新聞を購読する積極的な理由はたった一つで、地方版のお悔やみ欄に目を通すことくらいしかない。さすがにこれはネット上では見つからないのである。

 新聞購読を初めて2ヶ月ほど経って気付いたのだが、読み終わった新聞を畳んで積み上げていくと結構なボリュームになる。毎度ながら古新聞をひもで縛って物置に放り込み、資源ゴミに出すのがやや億劫だ。そこで一つ、新聞業界の矛盾に私は気付いたのだが、ああもくだらない内容の情報を印刷するために日々大量の紙を消費し続ける新聞そのものが紙上でエコロジーの尊重を呼びかけるのは何か腑に落ちない。現在発行される色々な新聞は地球環境にとって好ましからざる存在ではないのか。この辺は愚にもつかない内容の電波を日々送信しまくって多大な電力消費を続ける放送関係も同様か。


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