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居候の居所が判明するの巻 [居候の生態]

使い回しの画像を再度掲載する。

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 私の写真の腕前が論外なのはともかく、ここしばらくこの被写体を眺め続けているうちにこれはこれでまた、何かしら味のある風貌ではないかと思い始めるようになってきた。この居候は、怠慢とかグータラとか脱力系とか云った言葉のニュアンスを如実に体現する存在であるかのような思いが強まりつつある。何度見てもこの個体は猫という生き物が一般に与える狡智に長けたイメージと結びつかず、加えて挙動は緩慢にして覇気がなく気品らしきものもない。達観的であるようにも超然としているようにも見えず、ただ単にひたすらかったるそうにしている。物の本によれは野良猫の寿命はだいたい平均3年程度なのだそうで、私などは野良にとって決して包摂性に富んでいるとは云えないこの界隈に生息しながらよくまあこんな調子でこれまで生き延びてデクデクと肥え続けてきたものだと妙に感心していたのだった。
 
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 背景の壁は私の住居の南隣にある叔父の家である。最近になって居候が実は叔父の家に居着いた野良猫のうちの一匹である事が判明した。よって現在、この個体の身分は純然たる野良ではなく飼い猫見習い程度のものあるであるらしく、我が家のサンデッキはこの個体の行動圏内にある一種の立寄場所という事のようだ。
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 余談だが叔父貴ご夫婦には子供がいない。だからなのだろうが、いつの間にか家に居着くようになった野良猫も半ば家族としての扱いを受けるようだ。さぞかし餌をたらふく食べ続けたのだろうと想像するとメタボリックな体型にも合点がいった。叔父貴夫婦からは固有の名前まで与えられているが私にとっては所詮単なる居候であって宿主である方の慣習に合わせるつもりはない。だいたいこの個体はこれほどデブになるくらい人間様の世話になってはいるものの今のところ私に懐こうとする様子は見られない。私の気配を察すると跳ね起きてこちらを凝視するが居候にとっては生活時間のうちそれが最も緊張する時間のように見える。
 
 居間にいる私がサンデッキで何かの動く気配に感づいて眺めてみるとき目にする居候の様子はほとんどこのような状態であってとにかく猛烈に眠る。
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私がこの居候の名付け親にでもなるのだとしたら鈍重そうな太鼓腹に引っ掛けて「メタ坊」とでもするのだろうか。
 寝付きの良い事この上なしというかよくまあこれだけ寝続けていられるものだと改めて変に感心するが案外居候は肥満体質で体調を崩して余命幾ばくもない健康状態なのかもしれない。
 
 
 
 
 

 


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