エビで何を釣る?(AFC例会) [Outdoor的なこと]
切歯扼腕というか、本日はAFC恒例の後期大会であり、私は大いに意気込んでいたのだった。
何しろ前回の大会は参加以来初のボウズだったからだ。釣果が全てとは言わないがやっぱりボウズは悔しいのである。これが渓流や自然湖でのボウズならまだしも生け簀である、釣り堀である、眼下を魚が泳ぐ様子がありありと見えていながらのボウズはどうにも惨めな気分になったものだ。
捲土重来を期してここ三ヶ月、とは何とも大袈裟だが今日の私はちょっと張り切っていたのだ。
朝方は少々曇り気味の天気だったが徐々に好天にと移り変わっていく。 白糸山荘にはいつ来ても日常の自分が無意識のうちに肩肘を張って暮らしている事を知る。今の私が本当の意味で気持ちを弛緩させる事ができる場所というのはもしかしたらここだけかもしれない。
ミミズで餌釣りを試みるがうまくいかない。今日のために新調した竿はどうも硬めで勝手が違う。道具以前に腕前が大いに心許ないのは誰よりも私自身がわかっているが、こんなエクスキューズを出したくなるくらい本日も不調なのだ。
競技時間の半ばで私は餌を変える事にした。どういう訳か近くに冷凍のミックスシーフードがあったのでエビを一つ失敬してこれを餌にする事にした。破れかぶれとはこういうことを言う。
「お、鯛でも釣るのかな?」といったギャラリーの冷やかしが入るが私は調子を合わせる余裕も大してなく、何が何でも一匹かけねばという悲壮感に駆られていた。やるぞー!
私のお隣には前回、私と同様ボウズに終わったTさんが陣取る。本日も私同様ちょっと焦り気味だ。餌はミミズからエビに換えたがやはり調子は今ひとつの私を見て生け簀の魚はだんだん食い物が贅沢になってきているのではないか、えびでも釣れないとなれば来年あたりはフォアグラでもなければ見向きもされなければならないのではないだろうか、などと軽口を叩き合うがやっぱりお互い焦りは隠せないようだ。
浮子は反応するがどうにも食いつきの悪い時間が流れる。まるっきり見向きもされないのは寂しいものだがこれはこれでまた結構じれったい。競技時間の残り三分ほどで餌のエビが大きすぎるので魚が食べられないのではないかと気付き、針にかけた餌を半分にちぎってリリースしてみた。
果たして二分後、私は辛くもボウズを免れて破顔一笑していたのだった。半分にちぎったエビはあたりだった。34cmのニジマス一匹が本日の釣果だったがよしとしよう。釣れるというのはやはり嬉しいものだ。持ち帰ったニジマスは刺身となって今晩、私の胃袋に収まった。今日はいい日だ。
釣果があるのとないのとは大違いですね、
ニジマスの刺身とは思いつかなかったです。
火を通して食べるしか頭になかったので、
いつか試してみたいです。
by いっぷく (2008-10-13 05:13)
いっぷく様 コメントありがとうございます。
鯉とは違って泥臭さはなく、刺身は結構うまいです。
味は鯉よりも淡白な感じです。
残り半分は今日、フライにして食べる事にします。
by shim47 (2008-10-13 08:53)