フォノカートリッジを変更 [再生音楽の聴取環境など]
およそ8年、愛用し続けたシュアーの交換針はとうとう最後の一つが寿命を迎えつつあるので機種の変更を余儀なくされることになるのは以前書いたとおり。
あれこれ思案したが懐具合を勘案するとありきたりというか他人様から見れば面白味のない選択肢に落ち着くことになる。メーカーはオーディオテクニカ、機種はAT150MLXをひとまず選択することにして注文を済ませた次第。
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at150mlx.html
幾ら素晴らしい音がしたにせよ、フォノカートリッジは所詮消耗品なので高価な買い物はしないことにしている。そもそも万年金欠なので高価な買い物ができないといったほうがより真実に近い。音響機器はあくまで工業製品であるべきで私は工芸品が欲しいわけではない。
テクニカのフォノカートリッジは若い頃から数度、数機種を使ってきたが余り厚みのない音調に感じられて常用するには至らないことが多かった。しかし歳をとってくると嗜好も幾らか変化してくるようでいわゆる「濃いめの音」ではない方に向かいたくなってきた。上昇志向が失せたせいでトレーシングが安定していてスタイラスが長持ちしさえすれば音調は二の次というのが本音かもしれないw私の環境下で、シュアーと同程度のトレーサビリティがあって安定供給が期待できそうなメーカーというとテクニカ位しか残らないという事情もある。しばらくぶりにMCカートリッジにトライしてみようかとも考えたが、シュアーを常用するようになってから手元にあった幾つかのステップアップトランスやヘッドアンプは全部手放してしまったので今回の選定となった。
これまで何度も書いてきたとおり、トーンアームへの取り付けと調整は難航が予想される。テクニカのカートリッジは何度も書くとおりトレース性能は高いがスタビライザーのないカートリッジは久しぶりなのでもしかしたら針飛び地獄に陥って頭を抱えることになるのではなかろうかという懸念も払拭しきれない。
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