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ちょっと気になるLTAのこと [気づいたモノ]

 音響機器についての雑誌は以前程熱心に買って読む事はなくなった。どうせ万年金欠人生なのだから買えもしない機器の事を眺めていても仕方がないのだし、生活全般についてたいした向上心もない万年脱力モードで過ごしているので身辺に転がっているものでもそこそこ楽しめるではないかとやせ我慢のように納得する事にしている。

 なんだかんだ言っても今のところ私のメインソースはLPレコードだ。音質やハンドリングではディジタルソースに劣る点は確かに多いが、だからといってLPレコードを売り払ってCDに入れ替えようと思った事もない。余り深い思慮はないのだが聴けるものをむざむざ放擲する気にもなれずダラダラと買い続けているうちにそれなりの量になってしまったので関わり続けていることになる。

 そんなわけで雑誌についてはLPレコードの再生に関して興味のある記事があれば買ってきて読む程度なのだが、「無線と実験」の別冊は結構充実した記事があった。

プレミアムオーディオ No.3 (3) (SEIBUNDO Mook)

プレミアムオーディオ No.3 (3) (SEIBUNDO Mook)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本

 

 Advanced Analog http://adanalog.com/ という米国の新興メーカーがリリースしたLTAの記事が目を引いた。MG-1という製品が面白そうだ。

 

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エアーベアリングのLTA,お値段はなんと$600だそうでまさに激安。細部を眺めているとコストダウンのための工夫があちこちに見られるが手抜きはない。汎用的なパーツをどんどん組み込んで行けばこういう値段でも製品作りは出来ると妙に納得できる。メーカーは4000ドルのトーンアームにだって引けはとらない、と頼もしいアナウンスだが残念ながら日本での販売は予定されていないので目下、個人輸入しか調達方法はない。輸入しても売れないに決まっているが。

 インストール例も多く示されている。私が常用しているオラクルの例では実にダブルアーム仕様となっていて笑える。

 

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何とも物凄い眺めだが大変使いにくそうでもある。
 
サスペンションに支持されたサブシャーシを持つターンテーブルへの取り付けとしては失格だが取り組んでみようというこのオーナーの意欲は見上げたものだ。トーンアームは新品、中古共に露骨に足下を見るようなプライスタグがつく事の多い昨今なので(生産量から言って仕方ないのだが)機械の心得がある、という前提は外せないが低能率スピーカーでLPレコードを聴かれる事の多いリスナーにとっては注目に価する機材ではなかろうか。
 
LTAの人柱歴およそ20年の立場から能書きめいた事を一言書いておくと、対象とするターンテーブルはソリッドベースである方が望ましい。私の腕のなさでもあるのだがサスペンション形式の場合は苦労が多い。紹介記事ではテクニクスのターンテーブルSL1100を土台にしていた。記事によればステレオイメージはやはり素晴らしいとの事だ。

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