LD環境が拙宅で衰退していく予感 [再生音楽の聴取環境など]
拙宅にはいくらかのLD(レーザーディスク)が蒐集されている。若い頃には小金があると何度も見返したい映画をLDで買っておくことがあった。
昨日、私はDVDプレイヤーがたったの3ヶ月で変調を来すようになったと書いたが今晩はLDの不調ときた。本体は特におかしな挙動はないのだが賭けるディスクによってトラッキングエラー(と呼んでいいのだろうか?)が起きる。LDに経時劣化が起きるものなのかどうか私にはその知識はないのだがこれまでに不調の起きたものを思い出す限り列記してみる。
どれも記憶に残る、これから先も折りを見て見返したい映画だがもう我が家の手持ちLDではエンディンまでを見通すことができない。残念至極。加えてどの映画もそうだが映像の飛ぶエラーが冒頭部分で現れてくれるのならまだしも、決まって終盤のストーリーが盛り上がる箇所当たりで発生するのはどうしたわけか。
冬になると引っ張り出して観たくなるこの映画ももう駄目だと今晩知った。先に書いた法則めいたものはこの盤についても言えていて、現在私は消化不良気味の気分に捕われている。
考えてみると、CD,LDと非接触のメディアには数年ほったらかしにしておいて久しぶりに再生してみるとエラーの出るものが拙宅には幾らかあるのでDVDにもこの先同じようなことが起きそうな気もする。
そこへいくとLPというのは炎天下に放置しておいて反りが出たとか手を滑らせて落っことして傷がついたとかいった風に因果関係のはっきりした可視的な原因でなければ30年でも40年でも再生できるのだから考えようによっては大した耐久性ではないだろうか。数年ぶりに取り出して再生してみたらいつの間にか駄目になっていたという非接触メディアの壊れ方はどうも不条理な気がして納得いかないものを感じることが多い。
私は出始めの頃のDVDには画質に納得のいかないところがあって高価なのを承知でわざわざLDを買い込んでいたのだが、今になってみて見れば出始めの頃のLDだって画質はひどいものだ。先々折りを見て、LDで見られなくなった映画はDVDなりブルーレイに買い替えていくことになるのだろうがDVDについてはこれまで書いた通りさもしい根性の発露からか安物買いの銭失いを繰り返しており落ち着いて長期間再生できる状況にない。その一方でLDはその性質故にLPレコードのように中古盤を漁る気にはなれず、そうこうしているうちに見られないディスクがこの先だんだん増えていくのだろうから拙宅ので映画鑑賞環境はだんだん混迷の度合いを深めつつある。何とかしなければ。
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