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来客あり [身辺雑記]

 さる6月6日から8日にかけて、拙宅には客人がお泊まりになられた。
およそ一昔ほど以前、私が初めてパソコンを手に入れてそれをネットにつないだ頃、今はもう閉鎖されてしまったHPの掲示板で知り合った「東京はじめ」様というHNの方とそのご家族ご一行様だ。

東京はじめ様のHP 996と私

 かの方とは過去7年ほどの間に数度会った。多くは拙宅にご来訪いただいてあれこれと楽しい時間を過ごした。一度だけ、私が会社員だった頃に東京本社に出張した際に都内でご友人の方と一緒にお会いしたことがあった。
 
 不思議なもので、直接会って話をする機会はさして多くないにも関わらず(正確には過去7年の間で今回が5度目ほどではないかと思う)、何故か話題はかなり濃密な深度にまで掘り下げられていく。それは恐らく、日頃の私に何かしらの渇望がある点を東京はじめ様が満たしてくださっていると見るべきなのだろう。
 地理的には大変かけ離れているせいもあって、私はどこかで一期一会風のちょっとした緊張を内在させながらお会いしているのだろうが、ともあれ私にとってはいい意味での特別な時間であって、一言でまとめてしまえば幸福な時間であり、関係だと位置づけている。
 翻って、私自身の日常にはいたずらに時間を空費するだけの空疎な人間関係もたくさんある。凡人の日常生活とはそういうものであって私はそれを否定しない。空疎な日常が連続する中に散在する非日常の人間関係というコントラストは、生活時間に奥行きを与えてくれることを既に私は知っている。

 人には時間の経過とともに変化していく部分なり普遍の部分なりがあることを、たまさかの再会で知る。
ご一行様を空港まで送った後、日常に戻る道すがら私は家族について少しの間考えた。いつまでも締まりのないやもめ暮らしを続けている私自身のありようを顧みた。自由奔放さと孤独感にはある種の比例関係があるのかもしれない、と、チラッと考えた。
 人が家族を持つ、という成り行きは、それら比例要素をある値以下に収束させる意思の現れなのだろうと、私は全く明晰さに欠ける脳味噌でこれまで折に触れてうすぼんやりと考えてきたのだった。
 
 いささか古臭い捉え方なのかもしれないが、家族を構成させるための必要条件とはやはり両親と子供であって、それを私がこの先実現出来ることはない。良くも悪くも私はそういう時間の中を生きている。
 あらためてそんなことを思案させてもらう、やはり大きな意味のある再会でありました。
 

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いっぷく

インターネットのおかげで知り合えた人との出会いって普通になりつつあるんですね、どのような形で知り合おうとも交友が広がるのは素晴らしいことですね。
by いっぷく (2009-06-12 08:28) 

darda

なぜか投稿できなかったのでうが再度・・・
あの掲示板の皆さんの消息が聞けるのもネットのおかげ。
ありがたいものです。
by darda (2009-06-22 18:09) 

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