ストラディバリウスのこと [気づいたモノ]
http://r-shim47.blog.so-net.ne.jp/2009-10-9
http://r-shim47.blog.so-net.ne.jp/2009-09-14 の番外編です。
中川イサトさんのライブを聴きに行った際のアフターアワーズで・・・・歓談してる最中に、舞台音響をお仕事とされているある方からちょっと興味深いお話を伺ったのだった。
ストラディバリウスと呼ばれるバイオリンがある。素人の私でさえ知ってるのだから言わずと知れた銘品だ。何でも最近、オークションに出品されて一丁実に四億円(!)で落札されたのだそうで。
しかしながらこの楽器が世にも妙なる音色を奏でるのかと言えば必ずしもそうではないらしい、 というのがかの方のお話で、私はそれを大変興味深く聞いた。その方はとあるホールでのお仕事の際、リハーサルかなにかの時に実際に出音を聞いたらしい。『たいして感心出来る音でもないんだけどねえ・・・・その場に居合わせた誰に聞いても、現在製作されている高級品の方がいい音だって言うんだけど弾いている本人はとんでもない、自分は両方弾いてみて絶対にストラディバリウスの方がいいって言うんですよ』と苦笑しながらお話しされたのでございます。
実際のところ、その出音に疑問を呈するHPもある。http://www.geocities.jp/city_memo/kaneda/nikki036.htm
複数人のヒアリングによるブラインドテストなのである程度の客観性がそこにはあると見てよいのだろう。プレイヤーにとってよい音であるのと聴衆にとってのそれは必ずしも一致しないということなのだろうか。確かにプレイヤーは楽器を顎の下に挟んで弾くので音の聴こえ方には違いがある。
ここで一つ、ある仮説を提示させていただきたい
これはその際の、某氏の受け売りである。アントニオ・ストラディバリは楽器の製作について弟子にも誰にも絶対に教えなかったことがあるのだそうだ。それは現在、バイオリンの制作者がストラディバリウスの音の秘密として恐らくこれだろう、と目しているものでもある。何かと言えば膠のことらしい。製作時の貼り合わせに使い、琥珀を溶かし込んで仕上げのニスとして使う膠にその秘密があるらしい。
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