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アイスホッケーのテレビ観戦 [身辺雑記]

 私が元々ものぐさなせいもあるのだろうが、スポーツには大して関心がない。自分がやるのも観戦するのも大して興味なんぞないのだ。

大体スポーツというのは個人のたしなみであってやりたい人が勝手にやっていればそれで良いと思っている。 オリンピックにも関心はない。寄ると触るとメダルメダルと騒ぎ立てる様子にはなんだか薄気味悪い気さえするし、選手が気の毒にも見える。自分がやった事もない競技種目の事でどうしてこうもキチガイみたいに毎日毎日テレビにかじりついて熱中できるのか不可解に思える人は結構目にする。フィギュアスケートでやれ4回転ジャンプだの3回転だのと色々気安く言い立てるが実際自分でスケートを穿いてリンクに立ってみるといい、3回転どころか転ばずに半回転する事だって一朝一夕に出来る事ではない、いやそれどころか滑走しながら飛び上がる事自体が物凄い恐怖を伴う事を一体どれくらいの人が知っているのだろうか。

 こんな事を分け知り顔で書くのは唯一例外として、私は子供の頃からスケートだけはやったからだ。別にスケートがとびきり好きだったわけではない。育った家の向かいに小学校があり、スケートリンクがあって、私の生家は大して裕福な家ではなかったので冬に遊ぶと言えばスケート以外の事がなかったからだ。 だからオリンピックの放送もスケートの競技が放送されている間はテレビを切らずに区切りのいいところまでは何となく眺める。

 私は10代の後半から20代のはじめまでを釧路市で過ごしたせいか、当然のごとくアイスホッケーに染まった。子供の頃同様金はなく、時間だけはあったので冬期間は夜になると必ず寝起きしていた学生寮の仲間連中とアイスホッケーに興じた。 この頃も他にする事がなかったのでとにかく毎晩即席チームを編成して無茶苦茶に試合もどきの事をしまくり、毎日打撲だの打ち身だので体のどこかをさすっていた。獰猛さを喚起するという点で、見るにせよやるにせよ私が知っている限りこれ以上の興奮が得られるスポーツはない。

 だからオリンピックの放送もアイスホッケーだけは例外で、これだけはテレビにかじりつく種目なのだがあいにくこの競技は日本ではさっぱり人気がない。競技人口はだんだん減って実業団リーグも萎んでいく一方。国内だけではチーム不足でリーグ戦の開催もおぼつかない現況は大変淋しいものがある。堤某はいけ好かないオヤジだったがことアイスホッケーに関する限り大変有り難い大旦那だったことを今となっては痛感する。そんなわけで日本のチームはオリンピックに出場さえ出来ていないのだからただでさえ人気のないこの競技種目は尚更放送枠が小さい、というよりも殆どない。そして私はそのことを大変理不尽に受け止めており、元々好きでもないテレビが余計嫌いになる。

 オリンピックの閉会日に行われる種目というのは期間全体を通じてのクライマックスであり、夏であれば男子マラソン、冬はアイスホッケーの決勝がお約束だ。きちんと調べたわけではないがこれまでを通じてそれが変更されたことはないはずだ。 今回の開催地であるバンクーバーは国技でもあるわけで現地での熱狂ぶりは想像するに余りあるのだが私は今回、決勝戦を見逃したことを大変後悔している。

 これまでの大会では深夜枠ではあるけれど殆ど必ずアイスホッケーの決勝戦はきっちり放送されていて私は眠い目をこすりこすり最後まで見ていたものだが今回はどうだったのだろうか。 本日公共放送でオンエアーされたダイジェストの特番ではただの1カットもアイスホッケーは登場しなかったことを実は大いに腹立たしく思っている。大袈裟な話ではなく、オリンピックのアイスホッケーまでもが見られないようでは私にはもう、放送受信料を払う理由が全くなくなってしまうのだ。

 かろうじて一昨日、カナダとスロバキアの準決勝を風呂上がりに見ることが出来たことがせめてもの救いだろうか。第3ピリオドでの攻防は手に汗握る熱戦で番組を見終わった後、年甲斐もなく物置から若い頃に使っていたスケートとスティックを引っ張りだして近所の学校のスケートリンクに繰り出してひとりでしばらく走り回っていた。それで只今、じつは体中が筋肉痛である。

 開催国で、国技での金メダルともなればかの国の熱狂ぶりはいかばかりかと想像を巡らせてみたが何しろ私は英語の読解力が全然ないのでどれくらいのボルテージなんだか量りかねている。拾ってみた画像も会場の外で喜んでいるギャラリーばっかりで会場の様子が分からない。当然なのだろうが動画も見当たらない。You Tubeに何かないかと探してみたがもっぱら予選リーグで5-3でカナダに勝ったアメリカの側からの投稿ばっかりなのだが・・・・コメント欄を見て吹き出した。

http://www.youtube.com/watch?v=r5d9Hg2SwTw&feature=related

 アメリカ、カナダ双方のファンが猛烈な罵倒合戦を繰り広げている。決着がついた翌日でこのヒートぶりなのだから決勝戦はさぞかし物凄いムードだったのだろう。冒頭、私はスポーツなんて所詮は個人のたしなみ、などと訳知り顔で書いたが自分の入れあげている種目についてはこんな感情もわからなくはない。実は誰憚ることなくアイスホッケーに熱狂できるカナダという国にはちょっとした羨望が常にあることを白状しておく。  


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シロタ

アイスホッケーおもしろいですよね! 一時期ハマってせっせと観に行ってました。王子製紙ファンでした。すんごい頼もしいキーパーが居たんです。

アイスホッケーは競技経験がなくってもわかりやすいし、観てる側も盛り上がれて大興奮のスポーツだと思うんですけどね。
サッカーよりもスピード感があるし、一秒たりとも油断できない感じがスリリング。
実際に間近で観ると大迫力だし、寒いリンクで温かいおやつを買い食いすんのも楽しいです(笑)。
ペナルティくらった選手がペナルティボックスでむすっとしてるとこなんかも可笑しみがあって好き。

また観たくなってきました。
試合観戦の情報を探してみようかな。

by シロタ (2010-03-02 10:14) 

shim47

 シロタ様 ご無沙汰です。アイスホッケーがお好きとはまた奇遇ですね。
学生当時私が住んでいた町は、当然ながら十条製紙を町ぐるみで応援していました。こちらはフォワードの攻撃力はなかなかでしたがいつもキーパーが今ひとつで実業団リーグの中では中堅どまりでしたが『俺たちの町のチーム』ってえのはなかなかいいものでした。

>ペナルティくらった選手がペナルティボックスでむすっとしてるとこなんかも可笑しみがあって好き。

 時間あたりの運動量が一番大きなスポーツがアイスホッケーなのだそうです。やっている間は汗だくなのですが自分のセットが終わってボックスに戻ると寒いんですよね、これが。ペナルティボックスだと更に心理的にも寒くなります。
by shim47 (2010-03-02 23:58) 

いっぷく

イギリスではテレビでバンクーバー・オリンピック中継はあまり流れませんでしたが、自国選手が出なくともアイス・ホッケーの決勝はどうやら特別なようで生中継放映でした。もちろん観戦いたしました。

by いっぷく (2010-03-07 09:47) 

shim47

いっぷく様 ご無沙汰しております。
生中継ですか!羨ましい限りです。

 ところで、私が英国のスポーツ事情で教えていただきたいのが夏のオリンピックなのです。
 学生時分に留学経験のある英語教官から聞いたことがあるのですが、放送される競技種目は馬術とボートレースが中心ということでした。何と言っても競馬がKing of the sportsであるお国柄なんだなあと興味深かったのですが、現在はいかがでしょうか?
by shim47 (2010-03-07 10:54) 

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