iPod関連 Threshold T/Pod [気づいたモノ]
1970年代後半に革新的な回路技術をひっさげてデビューしたスレッショルド社は、
本国ではハイエンドの雄としての地位を確保したものの、残念ながら日本では大した販売実績が上がらないまま輸入元が二転三転して現在は輸入が途絶えている。
写真で言えばデビッド・ハミルトンみたいな感じ。パステルカラーというか、優しく鷹揚な音調は求心的なストイシズムを好む日本のオーディオファイルの嗜好とはそぐわないのかもしれない。
最近のプロダクトが気になってホームページを久しぶりにのぞいてみたら、いつの間にかT/Podという新製品がリリースされていた。
iPodの接続が念頭にあるようだ。2年前に手に入れたiPodは私の音楽生活を激変させた。適当な言葉が見あたらないが、いろんな意味でキュートだった。今や体の一部と言っていい。ウォークマンから始まってポータブルCDやMDなどつまみ食いを続けてきた私にとっての決定版がiPodで、それは私の再生音楽に対する考え方を変えてしまうほどのショックだった。
そしてこのT/Podは、これまた何ともキュートである。更に言えばハイエンドの一角であるスレッショルドがこういう製品をリリースしてくるところに時代の流れを感じる。
ついでに裏側も
お値段が1200$。毎度プリアンプでは苦戦するスレッショルドだが、ここで音質を議論するのは野暮というものだろう。願わくば同社の優れたデザインセンスを生かしてペアを組むパワーアンプがリリースされればもっと楽しい展開になるのだろうが現時点では何とも言えない。
カメラ漁りをしばらく我慢して、小金を貯めて何とか手に入れてみたいとは思うものの買い方がわからないのが難点。気の利いた小型スピーカーをつなぎ、デスクトップ箱庭ハイエンドシステムをひっそり鳴らすプランに傾倒しつつある昨今。
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