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SL 冬の湿原号追っかけ(3) [身辺雑記]

 「冬の湿原号」は3月11日までの運行だそうです。運賃は1840円。

 市内での撮影を終えて郊外へとロケーションを移します。
当日は改正で絶好の撮影日和。線路沿いにはカメラを構えた鉄ちゃんが沢山いました。毎日毎日撮影できる釧路在住の鉄ちゃんは幸せ者ですな。

 市街地を出るあたりでちょっとした渋滞があり、撮影のタイミングを逃す可能性が出てきました。何しろ列車はダイヤに則って運行しているのであって、鉄ちゃんの都合で減速してくれたり止まってくれたりはしません。大いに焦る先輩の目に何やら物騒な光が宿り始め、押し黙って先輩の顔色をうかがう小生。
 やがて走行車数が段々減ってくると、次のロケーションに向かって遅れを取り戻すべく先輩が矢のように走る走る。野獣の如きドライビングである。横目でタコメーターをちらっと見ると5000回転をオーバーしていたので大体・・・

 線路を走るC-11と併走しながらの流し取りは大失敗でした。考えてみれば流し取りというのは今までやったことがない。

 自動車の中にSLの煙が流れ込んでくる。先輩は石炭の燃える匂いが大好きで気持ちが落ち着くのだそうです。数カ所目のロケーション後、機関車が走り去ったあとに残る煙の匂いに「いやあ、いい匂いだなあ!」と上機嫌。聞かされるまで意識したことはありませんでしたが、何だか分かる気がします。北国生まれの北国育ちにとって石炭の燃える匂いというのはつまり、冬の生活の匂いなのですねえ。

 釧路湿原を通過して終着の標茶駅に向かうC-11。汽笛の音、クランクの音、煙とその匂い、どこか生き物のような挙動はノスタルジーを喚起するような感傷的な気分にさせるような存在感があります。


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