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夏の聴取環境について考えてみる(エアコンのこととか) [再生音楽の聴取環境など]


 当然ながら夏は暑い。我が家の主軸であるパワーアンプは暴力的な発熱のため夏期は休眠状態としていることはこれまでに何度か書いた。
 
 強制空冷のチューブアンプから自然空冷のバイポーラアンプへと夏の間は一時的にチェンジするわけだがそれでも尚暑い。特に夜が暑い。
 夜間に部屋が暑い理由は私の住居の建築構造による。バリバリ寒冷地仕様の高気密高断熱住宅は日中、外気温が高い時間帯にせっせと外壁が蓄熱しているので夜間は外気温が下がっても室内が暑い。
 夜間は外壁が放熱を行うので日中は意外と室内が涼しい。外気温と室温の変化にずれがあるわけだ。

 従って夏の間は音楽を大まじめに聴く時間帯は日中にシフトすることが多い。日中と夜間では聴きたくなる音楽の傾向も異なるので自分の守備範囲内での見落としを発見することもたまにはある。
 日中は比較的室内が涼しいと書いたが、文句なしに涼しいのはぜいぜい午前中一杯であって正午過ぎには外壁の蓄熱がそろそろ限度に達して室温が上がり始める。

 少年期の真夏、トリオのシステムコンポにかじりつくようにして汗だくになりながら窓を閉め切ってレコードを聴く習慣があった。西日のきつい部屋だったので夕方近くなどはそれはもう本当に暑かったが中年期の今はそういう聴き方を余りしたくない。
 窓を開けて音楽を聴いているとスピーカー背面からのリフレクションが変化するためサウンドステージの前後関係が少々乱れる。加えて住宅の外に音が聞こえることを意識すると聴くソースにはある程度の取捨を考慮せざるを得なくも成る。

 更に我が家のターンテーブルにはLTAが付いている。

 
実はこのトーンアームは夏に弱い。LTAは全てそうだが、強制駆動するものでないと日本の大体の地域では苦しい。湿度を大変苦手とする。
 我が家のサウザーLTA-3について言えば夏期には湿度が上昇するのでトラックレールの滑走性が低下する。したがって針飛びが起こりやすくなったり、トレーシング時のビリつきが出やすくなったりもする悪癖がある。開け放った窓から強い風が吹き込んできてミストレースを起こしたことも何度かあった。それで、聴取ソースとしてはCDが増えてくるのも夏の傾向である。

 これら不具合や制約を解決する方法として、試験的にエアコンを設置してみたことがあったが結果は不首尾に終わった。
 引っ越し以前の寒い家に住んでいた頃、冬期間にFFストーブを使っていた頃の不具合が引っ越し後は夏にエアコンを使うことで再現されることを知った。
 どういうことかというとつまり部屋の空気を強制対流させるため左右のステレオイメージが滲むのだ。
考えてみれば部屋で音楽を聴いている間中、空気はある粗密波を示してもいるわけで、ストーブなりエアコンなりの吐き出す空気がこの粗密のパターンを揺るがせていることにもなるので合点がいった。

 結局、この問題には今のところ良い打開策を思い付けないでいる。


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