サブシステムのアンプ 2007年10月現在の話 [再生音楽の聴取環境など]
現在、拙宅の居間にあるサブシステムJBL S-101は、製造元としては既に息絶えたといって良い山水電気製のアンプでドライブされている。AU-α907i MOS-Limitedという、うんざりするほど長ったらしい機種名だ。
実は拙宅に何台かあるオーディオアンプのうち、唯一のFETアンプがこれである。
往年の名作、ヤマハB-1以来、FETアンプは一度使ってみたかったが20年以上その機会は訪れなかった。ネットオークションという有り難いものができたおかげで初めて手に入れたFETアンプが本機だったのでした。
手前味噌ながら、一体型のアンプとしては仲々見応えのある立て付けで、つやつやした光沢の黒パネルが結構気に入っている。
出音は結構気難しい。スピーカーの人見知りが結構激しい。FETアンプという増幅素子は高い音域の再生に特徴があると思っているのだが、幾つか試してみるとどれもエネルギーバランスが上ずり気味になってカンカンと喧しい。一時期オーディオファイルの定番的スピーカーだったヤマハのNS-1000Mと取り合わせてみたときにはちょっとびっくりするような音調でNGだった。
ただ結線して音出しをしてみただけの話なので余り簡単に結論づけるべきではないのだろうがそれにしても、この先もっと掘り下げて調教してみたい気にはなれなかったのは覚えている。
但し、JBLのスピーカーとは不思議とどれでも相性がよい。本機の製造時期には既に輸入代理店の契約も失効していたのだが、それでも長年、JBLを音決めの基準とし続けていたことの刷り込みが作用し続けていたのかも知れないと勝手に想像している。
S-101のツィーターはfレンジがさほど伸びているわけではなく、ことに小音量では冴えない場面もあるが、
本機と繋がると俄然輝かしい響きを放つ。
私はそれがFETアンプの恩恵だと勝手に想像している。真空管、バイポーラ、FETと増幅素子を並べてみると、それは勿論個人の嗜好もあるだろうが高い音域の再生ではFETがずば抜けている。
殊に、ホーンやシンバルの鮮烈さにかけては出色というか、FETアンプとホーンツィーターの取り合わせというのは私にとってはセオリーのような認識を持っている。
FETアンプとホーンツィーターのコンビネーションというと、拙ブログにコメントをくださるハワイ在住のだーだ様のシステムをどうしても連想する。私のところは数段格落ちのシステムで、小学生と大学生以上に開きがあるのは歴然だがきっと志向する音調には何か共通項がありそうな気がしているのですけど・・・
本日のメニュー、(ジャケット写真くらいつけてくれよAmazon.com)
- アーティスト: リチャード・デイビス エルビン・ジョーンズ, リチャード・デイビス, ビリー・グリーン, フランク・フォスター, エルビン・ジョーンズ
- 出版社/メーカー: MCAビクター
- 発売日: 1994/11/30
- メディア: CD
陳腐な修辞だが、野生の雄叫びみたいなフルショットが殊更男臭く格好いい。
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