釧路市柳町公園にて昼間の宴会

　以前の勤務先から声がかかり、7月30日の昼、宴会に混じる。
池田町から白糠町あたりまでの間は距離にして大体80km位ではないかと思うが、この間一度もブレーキを踏むことはない。時速100kmで一時間弱巡航することになる。勿論高速道路ではないのでタダだ。
　そういう道路環境は日本広しといえども北海道の田舎以外には余り多くはないかもしれない。本州方面に長く住んだことはないので詳しくは知らないが、とにかくそういう道中である。
　会場は釧路市内の柳町公園、釧路市の管理で運営されている。ご丁寧なことに野外で焼き肉をするときの場所が大体20箇所くらいあって、使用時間に制限はあるものの使用料はこれまたタダ。事前申し込みだけで利用できる。
　
　日頃の行いを反映してか、当日の天候は快晴。霧の街の釧路ではあるが、別に年がら年中霧がかかっているわけではない。フェーン現象のまっただ中にあってカンカンに暑い日だって当然あるのだ。
　ともあれ宴会は始まり、ジンギスカンを食いまくる。
　

　昨今、ジンギスカンはちょっとした全国的流行になっていると聞く。輸入牛肉の供給不足が生んだ副産物なのだろう。
　どこそこ産の生ラムの肉質がどうとか秘伝のタレとかいった小うるさい能書きに対して、僕の知る限り北海道の住人は概ね無頓着である。元々そんなに高尚な食い物ではないのだ。旨いまずいは結局主観の問題であって言い始めるときりがないが、個人的にはラムよりもマトンが好きだ。臭みがあってイヤだとか筋っぽくて硬いとか言われることが多く、飲食店ではなかなか使わないが、マトンを好む人は身辺には意外と多い。

　まあそんな講釈はどうでも良くて、とにかく食べる。煙の立ちこめる店屋で食べるジンギスカンは好きだが、真っ昼間に屋外で食べるのもまた良い。平和な日曜日であった。調子に乗って飲み過ぎて無惨にダウンする人が出てくるのもこういう宴会のお約束だ。昼間の酒は回るのが早い。