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デジカメ故障で憤慨 [カメラのこと]

 修理のためメーカー送りとなっていたContax Tvs digitalの所見が判明した。本日、携帯に電話をかけてきたカメラ屋さんの店長は、先日にも増して気まずそうだった。
どうも、私の予感は冴えまくっているようだ。こういう冴え方は、例えば麻雀とか競馬の予想のような場面でこそ発揮されてほしいものだが、あいにくこれまで一度たりともそんなことはなかった。
 あらためて、マーフィーの法則を思い出す。出来事というのは、おしなべて都合の悪い方に向かっていくものらしい。
 用件の一つ目は、クレーム処理とはならず、有償であるとのことだった。いかに保証期限を経過しているとは言え、2年である。多少の便宜を図ってくれても良いではないかとブーをたれたが所詮はごまめの歯ぎしりだ。
 では修理代はどれくらいかかりそうなのかと問うたところが、店長様は電話の向こうで口ごもった。
 「・・・・・・円です。」
は?幾らですかあ?と、再度聞き直すと、なんかの基盤を交換して29400円也とのたもうた。
『******!!!!』聞いた瞬間、私の頭蓋骨の中には火花が飛び交った。怒髪天を突くとは、きっとこういう心理状態を指すのだろう、
標準価格が140000円なりを殆ど値引きらしい値引きもなく販売しておいて
カメラ事業の撤退開始と同時に40000円くらいで投げ売りし、
メンテモードに入ってからの修繕費用は大体30000円、こんな理不尽な商売があるか!
私は自分の人格が日頃押し殺している何かに変貌しつつあるのを自覚した。

 そりゃあ店長、ちょっとした新品が一台買える金額ではないかと私は唸った。店長は消え入るような声色で「へい、ごもっとも」を繰り返す。板挟みというのは結構辛いものだ。そういう憐憫が湧き出してくる程度には、私の冷静さは保たれていたわけだが、それにしても頭にくる。何とも腹立たしいがとりつく島もないこの構図は厳然として動かない。

 きっと京セラのバカタレは、故障品のサポートなんぞもうやりたくないのだ。カメラ事業などきれいさっぱりさっさと清算しまいたいのだ。だから修理代をふっかければ持ち主は諦めてくれるだろうとでも踏んでいるのではあるまいか?
 特大の疑念が意識を駆け巡った。

 いっそのこと修繕などしないで新品を一台買おうかとも思ったが、京セラの思惑にまんまと嵌って散財した自分が余りにも報われないではないかと思うと立腹は膨れ上がり、何が何でも一矢報いてやりたい気分になった。ロクでもない出来なのは骨身に染みているのに、一体何が悲しくて私は執着めいたものに捕らわれ続けているのかと店長と不毛なやりとりと続けながら自問した。
 どうもそれは手触りの良いチタンボディとか、世界に冠たるCarl ZeissのT*レンズの写りがとかいった高尚な理由ではない。恥を忍んで有り体に言えば、どうもこの困りものの元を取った気がしないのだ。たったの2年しか使っていないではないかという、ただそれだけなのだという着地点に思い至った私は自分がつくづくみみっちい野郎であることを唾棄しながら、修繕に取りかかる依頼をしていたのだった。

 笑いたい人は笑ってください。しかしである、大負けをこいた博打打ちが勝ち逃げされた相手の背中に石をぶつけてやりたいような気分というのは、全人類的に、やはり否定できないではないか!(と、今回は支離滅裂な八つ当たりです。いやはや我ながらみっともない・・・・)

 


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