Josef Zawinul(ジョー・ザビヌル)氏の訃報に接して [音楽のこと(レビュー紛いの文章)]
記事を書きかけのところでAmazon.comのリンクを貼ろうとしていたらアプリが落ちてしまって書きかけのテキストを放棄して書き直さなければならなくなった。
Firefoxのバージョンアップは目下、私のネット環境にロクな事をもたらさない。元々値など皆無のテキストではあるが、費やした時間のことを考えるとやっぱり落胆してしまう。
気を取り直して書き直しだが、失せたテキストがどういう内容だったかもう正確には思い出せない。
訃報に接して今日、聴き漁ったレコードを並べてみたい。いずれ個別にエントリーを起こしてみたいと思う。それぞれ、経歴中の節目になっただろうと思われる。
- アーティスト: キャノンボール・アダレイ, ナット・アダレイ, ジョー・ザビヌル, ヴィクター・ガスキン, ロイ・マッカーディ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/06/14
- メディア: CD
渡米後の出世作がこれあたりだろうか。ピアニストとして、というよりもタイトルチューンの作曲者として認識されたあたりがこの人の一種独特な立ち位置を象徴していると思う。
お次は
- アーティスト: マイルス・デイビス, ウェイン・ショーター, ジョー・ザビヌル, チック・コリア, ハービー・ハンコック, ジョン・マクラフリン, デイヴ・ホランド, トニー・ウイリアムス
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/10/19
- メディア: CD
以前書いたものhttp://blog.so-net.ne.jp/r-shim47/2006-09-23-1を読み返してみると自分の筆力のなさに失望してしまうが、歳と共にじわじわと手の伸びる回数が増えつつある妙な存在だ。
構想の恐らく半分くらいはジョー・ザビヌルに依拠していると思う。と言うか、彼の加入がなかったらこの音楽が成立することはなかったのではないだろうかとさえある時期からは捉えるようになった。
それから
発足当初は中心メンバー3人がアイディアを出し合って運営されていたがバンドの重心は徐々にジョー・ザビヌルに移動し、本作あたりからはほぼ完全に彼の楽想を反映させるためのバンドに様変わりした。
楽想自体、それまでの点描的に浮遊するもやのような低い温度感のものからリズミックでどこか土着的な民族音楽のテイストが混じり始め、祝祭的な響きを持つようになりつつある。
プレイヤーというよりはディレクターとかオーガナイザーの色合いが強かった方という受け止め方をしている。ここではないどこか別のプリミティブで肯定的な世界を提示してくれる、地域やカテゴリーを飛び越えた本当の意味でのミュージシャンでしたね。
合掌
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