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ライカ拝借 その3 [カメラのこと]

 借り出したライカを知人に返却した後で、これから後のことあれこれと考えた。

 お買い物としてのライカ、これを想像するのはなかなか楽しいものだ。どうせ私の腕前だからろくな写真が撮れるわけはないし、甲斐性なしの私にとっては早々お手軽に買える値段でもないので実現するとすればうんとうんと先のことだろうが。
 ただ、お買い物妄想というのはおしなべて、なかなか実現しないから楽しいのだと負け惜しみ半分で納得することにしている。

 手元にある何冊かのライカ本を改めて読み直すと、もっと色々知りたくなってきた。ネット上にも参考になるサイトは結構あることを知った。
ライカを扱うことの醍醐味については既に沢山の方々が色々なことを書かれているので今更私がにわか仕込みの含蓄など垂れるまでもない。ただ、もしも自分で何か一台、ライカのカメラを買うとするとなかなか悩ましい選択肢の連続であるらしいことは私の出来の悪い頭でも理解できつつある。

 バルナック型のライカは思案の枠から外すとして、
M3はファインダーの画角が50mmを基準としているところが私の刷り込みとかみ合わない。
M2は要件を満たしてくれそうだがコンディションの良さそうな個体を探すのは難しそう。
M4はフィルムの巻き上げ用クランクの形が気に入らない。斜めはやっぱりかっこわるいと思う。
M5が目下、大変気になる機種ではあるが出回り数が少なそう。
M6は想定外。M7も同様。

知人曰く、何か一台といわれたらM5なのだそうだ。M型ライカというと通り相場としてやはりM3のボディサイズを基準に考える癖が私には染みついていて、その線でいけばM5は何とも大作りな感じがして今まで関心を向けたことはなかった。
 しかし拝借してみて実際にとり回してみると許容できなくもなさそうな大きさだし、そこそこの重量があるせいでかえってホールディングが安定する。私の手持ちでいうと、ニコンのF3あたりを扱う感覚に近い。
saolove7-img600x450-1121909667r0012325.jpg
 今では人前で取り出すのが少々恥ずかしい。実に仰々しいというか大げさというか・・・

 M5の操作感や質感はさすがにウェッツラーと唸らされる。全ての形状、全ての配置に意味がある。ファインダーの出来はM2に及ばない、ということはM3には更に及ばないということでもある。M3を触ったことはないけど。とは言ってもコンタックスのGシリーズやコニカヘキサーなどよりは格段に見やすいが。
 大柄なボディは太めのレンズがよく似合う。
IMGP1163.jpg
 これまた拝借したお宝レンズ、ノクチルックスを取り付けてみたところ。50mmレンズなので私には縁がないが。
そもそも今時の実勢価格は一体幾らなのか、ボディと合わせると100万円コースは間違いなさそう。

 お買い物妄想はとりとめがない。改めて肝に銘じておかなければならないのはライカに掘り出し物はない、ということだろう。状態のよいボディには必ず相応のプライスタグが付いている。例外は皆無といって良さそうだ。物欲ばかりが先走る貧乏人には辛いところだ。クー。


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